今年の北海道は例年になく暑い日が続き、９月の中頃に差し掛かっても昨日などは少し寝苦しいほどでした。
それでも少しずつ湿気が薄れてきて植物たちも秋めいてきました。

エゾシカも夏毛から冬毛に生え変わり始め、夜になると山から鹿の鳴き声が聞こえてきます。

北海道の秋は短く、駆け足で移ろう山の景色は美しく、深呼吸をすれば毎日違う香りがしてくるような気がします。

畑に目を移せば作物の収穫も進み、農繁期は過ぎ去ろうとしています。

ほとんど欠かさず毎夕見回っていた畑のパトロールもそろそろ終わりです。

生けとし生けるもので分け合うべき大地だとは言え、人間の営みと動物たちの営みがぶつかってしまう中で

捕獲した命は出来るだけ無駄なく活かせるよう活動しております。

今年の畑の見回りが終わる時期が鹿の入荷の終わる時期だということをご理解いただければ幸いです。

また来年の４月から徐々に入荷していく予定ではありますが、

ひとまず今季も当店をご愛顧いただいた皆様に感謝を申し上げます。

鹿肉屋　長谷